|
|
| ![]() * * ヨーロッパ 諸国の釣り事情 * * スイス 水澄んで、魚住まず(?)
アルプスの山々から流れ出る清流の数々。渓流釣りファンならヨダレが出そうなアルプスの渓。3000m、4000m級の山々が天高くそびえ立つアルプスは一言「雄大」である。世界中の山岳ファンを引き付 けるこの「アルプスの渓で釣りが出来たら...」と誰しも思って罪は無い。 アルプスの山々は雄大、日本アルプスの兄気分か親分(コワイお兄さんに有らず)に当るので乗鞍、八ヶ岳、 谷川岳などに行った事のある人なら容易に想像が着く。 アルプスの峠越え ![]()
垂直高度差500m位の岩山はザラである。見上げていると「後ろに倒れそう」になるほど垂直である。
「サステン峠」越えの時などはまさに山を見上げ過ぎて後ろに倒れないよう要注意である。上ばかりに限らず、アルプスの峠越えドライブ・コースは高い所で2500mのを超える峠もある。「息が苦 しい」とはちょっとオーバーだが、エンジンの馬力がなくなるのは峠道が急坂ということばかりでもない ような気がする。エンジンも酸欠にあえぐことになる。有名な「フルカ峠」にルツエルンから行く場合 などこの経験をする事になる。
これら峠越えはアルプスの岩肌をくり貫いて作った道を走るので気の弱い人と高所恐怖症の人には勧め
られない。なぜなら、車窓から上を見る分にはまだ良しとして、もしも下を見ようものなら「足がすくむ」
ことになる。場所によってはハンドル操作をちょっと誤れば高度差で「1000mは転げ落ちる」であろう急峻
な坂がいたるところにある。「エアバッグ」の替わりに「パラシュート」が必要かも知れない。(冗談)パラシュートが有っても付ける 時間が無い? ハンドルを持つ手に汗がにじむ。こういう時こそ肩の力を抜かなければならないのだか、緊張で どうしても力が入ってしまう。 仰角85度位で見る1000mの高度差もある。首が痛くなるとはこのこと。 それでいて足元を見ると可憐な高山植物の「お花畑」に立っていたのに気が付く。上を見ていると今自分 が何処にいるのか忘れてしまう。お花畑で無ければそこはきっと万年雪の雪原であるかも知れない。 マッターホルン、ユングフラウ.ヨッホ等の4000mを超える山々は一年中雪が絶える事がない。吹きだまり の積雪数十メートル(氷河になってしまうが)が融け切ることは地球温暖化とはいえまだ数万年先のことと 思える。 クイズ ![]() ![]()
2。アイガー北壁 3。ユングフラウ.ヨッホ 4。モンブラン 上記の山々の中には正解はありません。「まさか?」というあなた。 モンブラン(「白い山」の意)が一番高いが、それはスイス・アルプスではなくフランス領内の山です。 残念でした。 「じゃあ、マッターホルンだ!」と思う人は世界地図を広げてマッターホルンの東50kmくらいの所を見て 下さい。 正解があります。モンテローザという山が....。 上の写真は2枚共7月半ばの「真夏」のアルプス。 雪解け、源流の始まり
アルプスの山々は岩山であり、その岩山を摂氏4-5度くらいの雪解け水が流れる。山が急峻のため流れも
速い。低水温で、流れが速いため川底はいつも磨かれている。川虫が棲息するには極めて厳しい環境と
言わざるを得ない。
これら4000m級の山々から怒涛の如くの雪解け水が流れ出ます。 そのうちの一本の沢は東に流れはじめ、100kmくらい流れたところで進路を北に変えたと思うと、やがて 西に進路を取り流れはじめ数百km流れて、再度北に進路を取りその後は幾多の川を飲み込み延々と北へ、 北へと流れる一本の川があります。その総延長たるやなんと1500kmといわれています。 ちなみに信濃川の河川長は二百キロちょっと。 中流域の水量は東京の多摩川の10倍以上という大河、ライン川です。 その大河も生まれたばかりアルプスの山中では何千、何万とある小さな沢の一本に過ぎません。 それらの沢はアルプスの岩を貫いて流れ、岩山に天然のトンネルを造ってしまいます。グリンデル・ バルトの近くのラウター・ブルンネンという町の地中というか「岩山(いわやま)」の中の滝を見たこと の有る人も多いでしょう。 水の力の凄さ、大自然の驚異をまざまざと見せ付けられます。 何千、何万年という歳月に渡り一時も止まらず流れる水が岩を砕き、穴を開けてしまう力を秘めています。
また、いたる所に滝が有ります。あまりに多すぎて名所にもならないくらいです。しめ縄張って、鳥居を立てて、は日本的発想。そんなことしてたらきりがありません。 沢、川に限らずアルプス山中には大小、何百、何千という湖が山々に囲まれて澄み切った水をたたえて います。 写真(右上):7月のアルプス・3000m級の山は真夏でも「冬景色」、(右下)氷河・ 氷河の中に入ることも出来る。(左)雪解けの水が作る無数の滝のひとつ。 いよいよ佳境 「水澄んで、魚住まず」のたとえではありませんが、グリンデル・バルトの玄関口にインターラーケン という町があり、その町は東と西にある大きな湖(各々が長さ約10kmくらいある)に挟まれています。 その大きな湖を見ると奇麗な湖水と湖水に映るアルプスの山々に魅了されます。 しかし、アングラーの目から見ると「こんなに大きな湖が有るのに、どうして釣りをしている人がいない のか?」 という素朴かつ重要(?)なことに気が付きます。 湖水に目をやれば2m、3m、4mと水深が計れるほど澄んでいる。湖底にある石の数を数えることが出来る くらい澄んでいる。その湖底の石ひとつひとつが昨日、今日沈められたのではないかと思えるほどきれい である。 岸際の石でさえ水苔ひとつ着いていない。きれいサッパリ。しばらく観察するも「生き物」らしきもの の影さえ見えない。虫けら一匹いないほどのきれいな水である。(そういう意味では摩周湖と同じ) 「トラウトくらい居てチョーダイ!」と祈る気持ちのスイス・アルプスの水である。「氷水」ほどの水温 に加えて、水か澄み過ぎているため水棲昆虫の餌となるプランクトンも発生しないため、結果として 水棲昆虫が湧かず、とどのつまりが小魚が住めず、湖水の食物連鎖の頂点を締めるトラウトもお呼びで なくなってしまう。と自問、自答。 結局は人里の釣り
従って、アルプスを遠く離れて人里近くまで下って川底の石に水苔を確認してからの釣りをせざるを
得ない。「アルプスの渓谷には魚住まず(?)」日本アルプスの水が流れる富山県あたりの川とは比較にならない 水量を誇こるため真夏のカンカン照りの日がいくら頑張ったとしても、とても水温を上げる事が出来ず、 「かき氷」の水並みである。 入漁券 ここでも「免許」は要らない。が、各州ごとに入漁券を買わなければならないのが煩わしい。 通常は年券で350フラン(約大枚金2万7000円)半端じゃ無い。観光目的で行く場合はとてもその気に なれない。 1ヶ月の長逗留をするヒマも金もない人間にはとても出来ない趣味である。その上、国とは言え東西 約200km、南北約100km(関東甲信越くらい?)の国土にカントンと呼ばれる「州」が23有る。 州が変われば券も変わる。 入漁券を大枚はたいて買っても日本でいう県よりも狭い範囲でしか有効に有らず。 州が変われば又改めて券を買わなければならない。 環境保護第一、釣りは発想に有らず(?)
早い話が「釣りなんかしないで!」、「自然を見るだけにして!」と言っているようなものと考える。ドイツに負けず劣らず「釣り人」が少ないと思える。 「自然を大切に、環境を保護しましょう!」良いんじゃないですか?そういうのも.....。 釣れる所で釣りましょう! 写真左:有名な「エーデルワイス」 写真右:夏のスイスはたくさんの高山植物の花々で飾られています。 日本の河川をもっと、もっと大切にしましょう!貴重な財産です。
![]() The Science Fishing Institute(科釣研) E-Mail: |